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街角のこだわりジェントルマン、ファッションチェックVol.26

PORTRAIT

上野祥文さん

IT関連会社勤務

携帯電話を媒介に、ITインフラの整備を行うことで企業のスムーズな経営活動を促す部署に所属。ファッションに関しては、年を重ねるにつれ、徐々にゆったりめから細身へと移行中とのこと。

“奇をてらわずに装う”、シルエットと柄の自然な主張が好印象を生む

スーツを選ぶ要素としてあげられるのが、モデル、素材・生地、柄・色の3要素。そのバランスの良し悪しが、スーツの着こなしを左右するといっても決して過言ではない。ご多分にもれず上野氏のスーツ選びにも、そんな3要素に対する気遣いが顕著に見られる。

上野さんが好んで選ぶスーツは、今では主流といえるシングルの二つボタンでサイドベンツのモデル。しかし、英国調のぴったりとしたジャケット、そして、ひざ部分からストレートに下へ落とすことにより美しい美脚ラインを作り上げるスラックスは外せないとか。
「シルエットは意識しています。ビジネススーツだと、シルエットにメリハリの少ない、縦にストーンとしたものが多いと思うんですけど、僕の場合は、ウエストのやや上部にしぼりを入れ、くびれを出したものを選んでいます。常に身につけるものだけに、ついつい動きやすさやラクさを求めたくなりがちですけど、そのちょっとした美意識やこだわりで、周囲からの見え方も変わってくると思うんです。」
と、話す上野氏。着用時の形を気にかけるだけに、購入時にはできるだけ多くのジャケットにそでを通し、自分の体にフィットするスーツを丹念に選んでいくとのこと。

今回着用しているスーツは、コシのある生地感に加え防水加工も施された、実に質実剛健な一着。
「生地がやや硬めで肩パッドや芯地もしっかり入っているので、着た時に形が崩れず、シワにもなりにくい。しかもこの生地は、水分をはじいてくれるのでちょっとした雨にも対応してくれるんです。」

そんな実用性を踏まえたチョイスでも、さり気なく柄を取り入れながら洒脱感をそえているところも同氏ならではのこだわり。
「シンプル過ぎるのはあまり好まないので、どうしても周りとはどこか違うものを選ぶ傾向にあると思います。許されるのであればライトベージュのスーツも仕事着として着たいぐらいですから(笑)。黒やネイビーでも、ちょっとした柄が施してあれば、ついついそちらへ目がいきますね。このストライプジャケットですけど、遠目で見ればピンストライプに見えると思います。でもよく見ると、うっすらヘリンボーンの織り柄も入っているんです。しかも、裏地はオンブレ風の市松模様がさり気なく入っている。そういった些細な配慮も購入の決め手になりましたね。」
その主張控えめな柄の導入を、シャツやタイなどへも採用している上野氏。彼の表立って主張させずに洒落っ気を取り入れる独自のアイデンティティは、ディテールや小物などにも見受けられる。

Point in Check!
Ballpoint
ITEM01

「ゴールドと黒の配色にひかれました。ビジネスシーンでも多用するため、常に内ポケなどへ携帯しています。ちょうどいい太さで、手にすっぽり収まってくれます」。

Cardcase
ITEM02

クリーンな印象を伝えるパトリックコックスの名刺入れは、珍しいホワイトで。「もともとこのブランドは好きなんですよね。生地もしっかりしていて、内容量も豊富」。

Goods
ITEM03

本革を使った、チェピ ペレッテリエの携帯用靴べら。メイドインイタリーらしいウィットに富む色使いが新鮮。「使うごとに味わいを増す革の表情がいいですね」。

Goods

ティファニーのマネークリップは上司から。「鏡面仕立てで、形もシンプルなシルバー925のアイテムです。この潔いミニマムな小物はあまり持っていなかったので」。

Belt

ノーズがやや長めのスタイリッシュなボディと、履いていくごとに足へフィットするソフトレザーがポイントに。「黒のスーツには茶靴を合わせることが多いですね」。

Schedule Book

「完全にデザイン買い(笑)」の手帳は、外側をクロコの型押しレザーでおおったラグジュ感たっぷりなデザイン。ワインレッドの艶っぽさもお気に入りのファクターだとか。

Editors' Impression

肩幅の広い自らの上半身を念頭に、しぼりの入ったジャケットでラインを美しく見せる細かな配慮には脱帽。そのしぼりの位置も、「胸部と裾のほぼ中間がちょうどいい」と語るあたりに、上野氏独特のポリシーがうかがえる。ジャケット選びにおいて、“ラインのきれいなジャケット=細身”という概念が見え隠れする昨今。そこからの脱却が必要であることを、彼の繊細なシルエットへのこだわりから、より分かってもらえるはずだ。

Back Number
VOL.7 - 2007/08/07
都合により掲載終了
VOL.10 - 2007/11/07
都合により掲載終了
VOL.12 - 2008/01/07
都合により掲載終了
Special Contents
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